台湾書店百年の物語

Books 2022
台湾書店百年の物語台湾書店百年の物語台湾書店百年の物語

台湾独立書店文化協会が編著した『台湾書店歴史漫歩』の日本語訳版。1900年代より2000年代までの台湾の書店の発展について、各年代における中心的な書店を紹介することで、台湾の社会状況とその中で書店が果たした役割を照らす、文化の百年史。装丁から組版までのブックデザインを手がけています。 装丁は、窓から除く書店の本棚を作家の花松あゆみさんに描いていただきました。書店の中ではなく外からの風景に視点をおくことで、移りゆく書店の歴史を感じさせてくれます。挿画の上に文字は入れず、帯にすべての情報を載せました。 また本文は繁体字にも対応させる必要があったので、和文と同じ字形で組めるCJKを漢字に、ひらがなは別の書体と混植して書体を選定しました。また本文の注釈の有無で下段の文字数を調整するなど、内容に合わせたフレキシブルなルールで組版をしています。 — Client: H.A.B Art Direction / Design: Keisuke Nakamura Illustration: Ayumi Hanamatsu